グダグダ会議は、2つを押さえれば変えられる!

こんにちは

前回は、「グダグダな会議は、会社にとって、プロジェクトにとって致命傷になり得る」という著者の課題意識について、書きました。

今回は、「日本の会議が変わらないのは何故か? 」を著者のメッセージより紹介します。 

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①「会議のお手本を見る機会がない」

日本の会議が変わらない決定的な理由の一つは、”お手本不足”である。

誰も、会議の仕方を知らない。課長だって部長だって、我流で会議をやってきた。何となく、わかったような顔をして会議をしているだけだ。誰にも教わった事がないのだから当然である。

社内には「会議のお手本を示せる人」がない。

 

では、世の中の書籍はどうだろうか?

会議に関する多くの本が出回っているが、そのほとんどはオフサイトミーティングや事業戦略会議などをテーマとしており、日々の会議について触れたものではない。残念ながら日常の会議のお手本には成り得ない。

つまるところ、目指すべき会議の姿がイメージできないのだ。良い会議がどんなものか見たこともないのに、想像だけで、変えるのなんて、普通無理だ。

 

 

②「会議の"変え方"を教えてくれる人がいない」

仮に、自分は、理想的な会議がイメージ出来たとしても、次の課題が待っている。

それは組織の壁だ。目に見えない空気も敵として立ちはだかるかもしれない。

これまで延々と継承されてきたそのグダグダ会議、加えて、新しい事が始めづらい日本的な空気の中で、どうすれば会議を変えられるのか?これまでずっと続いてきたものを自分ひとりで変えることができるのか。そんな疑問もあるかもしれない。

何から手をつければいいのか、何から変えていけばいいのか、当然、誰も教えてくれない。数ある書籍でも会議の変え方は書いていないのだ。

こんな状況だから、日本企業の会議は極めて改善しづらい。

 

ではどうすればいいのか?

「会議は、"やり方"と"変え方"を知れば、確実に変えられる」

私の職業はコンサルタントであり、本業は変革プロジェクトを支援すること。ようするに変革屋なのだが、我々の会議のやり方をお客さんが盗んで真似をしてくれる事が多々ある。

いつの間にか、お客さんの社内会議が非常に効率的になっていて、良い感じに変わっているのだ。しかも私が支援したほとんどの会社で、私たちは、会議を正しいやり方に変えてきた。

 

 単に、”会議のお手本を見せてくれる人””会議の変え方を教えくれる人”がいるのかいないのか。違いはこれだけだ。世の中にはこれが決定的に不足している。

逆に言えば、これさえ揃えば会議は変わる。確実に。

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以上。著者の少々熱すぎるメッセージを紹介しました。

本書では、"お手本"と"変え方"をリアルなストーリーに乗せて解説しています。

 

 

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