うちの社員のお父さんが本を読んでくれた…その結果…!
本で紹介した内容を実践してくださった方から報告を貰いました!
しかも、ケンブリッジの社員のお父様から。
いや、この話は本当に面白い。
僕が社員から貰ったメールをそのまま公開しますね。
後日談がすごく好きです♪
==ここから==============
榊巻さん、みなさん
おつかれさまです、阪田です。
先日、私の父がひそかに「世界で一番やさしい会議の教科書」を読んで、とある会議で実践していた。ということが判明したので、榊巻さんへのお礼とあわせて事の顛末を共有します。
■購入までの背景■
・父はとある業界で働いているのですが、業務に関するマニュアル類をアップデートする必要が生じていました。そこで、アップデートをどう進めるか、社内での検討会が先日発足し、そのキックオフの議長を父が急きょ担当することになったのです。
・「うーん、まいったなぁ…なんか参考書とかないのか」と書店に入って、ビジネス書籍コーナーで目に飛び込んできたのが葵ちゃん本だったそうです。
「なんだこのおちゃらけた…ん?著者の会社は息子が働いているとこでは?!」と気づき、数ある会議本を横目に葵ちゃん本を購入したそうです。
■実践した結果■
①3倍のスピード
・いつも14時開始の会議は終業時刻の17時までかかる(かける?)というのが慣例という、絵にかいたような無駄時間を費やしていたそう。
・それを「今日は15時に終わります!AとBを決めて、次回Cが検討できる状態にするところまでやります。ご協力よろしく!」と父が冒頭で宣言。
・「おおっ…それはいい、みんなでがんばろう」と参加者の気持ちが引き締まり、必要な議論に集中した結果、なんとまぁ時間通りにゴールを達成できた。
②脱線のマネージ
・目の前の議論と無関係の話を挟んでくる人はいつも決まっている。とはいえ、必要があって当事者を呼んでるだけに、その人が話し始めると一旦最後まで聞く羽目になり、それが会議を長引かせる原因でもあった。
・そこで、会議冒頭に終了条件とともに、アジェンダと論点を記載した進行表を配布して、進め方についても参加者との合意をとりつけた。
・会議途中、ある人が例のごとく「俺からすると、大体な…」と話を挟んできたが、「(進行表を指して)その件はココで検討するつもりです。その時にお話しいただけますか」
と父が呼びかけると、
「あぁ、そうだった。わかったわかった」とすんなり引き下がった。
③ちょっとしたマインドチェンジ
・もともと業界内でそれなりに実績のある人が集まった組織なので、結論の方向性そのものに対して、メチャクチャ揉めるということはあまりないそう。ただ、とにかく全員が納得するまでやるとなると、一事が万事、生産的ではない。
・そんな中、今回の会議では、
なんだかみんなが自然と一体となってゴールを目指していた。
たとえば、先述の議論を脱線させる人は、彼の意見が必要な場面を明示的に作ってあげたら、そこで水を得た魚のように話をリードしていたり、いつも受け身の参加者も論点を示すことで
「だとしたら、これについての結論は出たね。じゃあ次いこう」
と勝手にまとめはじめる。
・で、みんな会議後は「今日は画期的だったな!俺たちやればできるな!」と意気揚々となって、合意の上で決まった役割分担のもと、翌日からのすばやいアクションにつながっている模様。
■後日談■
・父から「ということで、本当に助かった!榊巻さんによくお礼を伝えて!」と喜んでいました。
・「最初はなんで物語仕立てなのかと思ったけど、実際の会議中に本と同じような状況があり、そこで上手く対応できたということは知らぬ間に『場面』が頭に入っていたということなのだろう。
一見、書かれている手法は基本的なことに近いかもしれないが、『実践』の難しさを考慮して、いかに使えるようにするがすごく工夫されている。それが要点を羅列するHowTo本との最たる違いで、この本の良かったところ」
ともコメントしていました。
・ただ、この話を父から聞いたとき、恥ずかしながら自分は「世界で一番やさしい会議の教科書」を未読状態でした。
「なんだと?お前、読んでないのか。貸してやるよ」と言われ、おかしな構図に陥りました…
事の顛末は以上です。
榊巻さん、ありがとうございました!&まだ読んでなくてみません…
もし、みなさんの中にまだ読んでいない方がいたら、ぜひお早めに!
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以上。
お父さんすごいっ!
そして・・・
なんで読んでないんだ?!ウチの社員!
まったく・・・
ということで、実際やってみた、というお話があれば、どんどんお寄せください。
いろんな方の体験談があればもっと実行しやすくなりますしね!