え?なんで小説仕立てなのかって? それはね・・・
読んで下さった方々から、徐々に感想をいただくようになりました。
- 面白かった
- 小説仕立てでわかりやすかった
- 明日から使える
- まるで自分が体験している様だ
- 「ウチでは無理」と言わせない力がある
- 挿絵がアレで電車で読みづらい
などなど。いやー嬉しいです。挿絵はゴメンナサイ(笑
葵ちゃん美人だからいいでしょ?( ̄ー ̄)ニヤリ
さて、
今回 なぜ小説仕立てにしたのか? について少し書いておこうと思います。
伊達や酔狂ではありません。流行っているから、でもありません。その方が売れそうだから、でもないんです。絶対に小説でなければならない理由がありました。
- すでに脈々と受け継がれたグダグダ会議が目の前にある。
既にあるものを変えるのはホントに大変です。例えば「付箋を使って会議をしよう」というのは別に難しい事じゃない、全く会議を知らない人達とイチから始めるなら苦もなく始められるでしょう。
ところが、部長、課長が怖い顔をしている中で、唐突に「付箋使いましょう!」なんて言えるわけがない。
日本の会議が変わらない理由はここにあります。
「始め方」が分からない。
これに一石を投じるには、小説しかなかったのです。普段の普通の仕事の中で、何から始めればいいのか。どう切り出せばいいのか。ノウハウを列挙しただけでは絶対に表現できなかったのです。 - 誰もが「行動を起こすのは怖い」
会議を良くしたい」と思っているけど、重い腰を上げられない
なぜなのでしょうか?前述した「始め方がわからない」というのは1つです。もう1つは「怖い」んです。
新しい事を始めるのは、勇気が必要です。何もしないのが一番楽ですから。心理学的には”現状維持バイアス”と言われ、科学的に証明されているのですが、人は現状を変えたがらない、現状を変えるのは怖い、と思う習性があります。
(これが業務改革の最大の的なんですがね)
この現状維持バイアスは、将来の姿が見えないこと、つまり、行動を起こした結果どんなことが起こるのか不透明で予測できないことに起因しています。
行動を起こした結果、未来がどうなるのか100%わかっていたら全然怖くないですすものね。この、得も言えぬ恐怖感を取り除く方法は1つ・・・。
まるで自分が行動を起こして会議を変えているかのような疑似体験ができれば。小説の世界に入り込んで疑似体験ができれば、恐怖感はすごく和らぐはずです。
こうした理由から、物語調の小説仕立てである必要があったわけです。
しかも、ある程度の権力と影響力をもった部課長クラスではなく、何も持ってない若手でなければダメでした。「まぁ良いこと書いてあるけど、俺の職場では無理だな。俺課長じゃないし」という言い訳を許してしまうから。
という訳で、わざわざ難しい小説仕立てを選ばざる終えなかったのです。
あー、大変だった。