「本に書きれなかった」3つのお話 その1

本に書き切れなかったお話、ブログに書き留めておこう

 

本に書きたいことが幾つかあったんだけど、盛り込み過ぎになるので削ったものがあります。

 ①振り返りをすること
 ②会議の雰囲気を作ること
 ③対話を促すこと

大きく3つくらい。せっかくなのでこのブログで紹介しようと思います。

 

 

①振り返りをしっかりすること

会議の準備をしっかりやっていることはあっても、会議の振り返りをやっている会社は一度も見たことがない。
何でやらないんでしょうね。
僕らは会議のたびに必ず実施するようにしています。


僕らの用語でいうと「Check Point」。まぁ呼び名はなんでもいいんですが、

会議の良かった点、悪かった点、会議が終わっての率直な感想などを話す時間を設けるんです。
 「準備がバッチリだったからスムーズに議論できたね」
 「あの時、議論が発散したけど、一旦止めるべきだったかもね」
 「xxさんが議論の前提をきちんと話してくれたがよかった」
 「あの情報は事前に用意しておくべきだったかな」
 「思ったより時間がかかったのは何でなんだろう?」

といった会話をするわけです。時間にして5分位でしょうかね。
やることはシンプルです。


ここでちょっと考えてみたい。

振り返りをやらないと何がマズイか???

 

・・・よく考えなくても、マズイことに気付くはずです。
振り返りをしないということは、「自分の仕事がGoodだったのかBADだったのかも確認せずに」次の仕事に望むわけでしょ?

そんな状態で会議の品質が上がるわけがない!

 

僕は前職(ダイワハウス工業というハウスメーカー)で製造にも携わっていたのですが、製造屋さんが聞いたら驚いてひっくり返る状況です。

 

「とりあえず、作ってみるかー。よし。今日の作業終了。目標の数量が作れたかも、品質がどうだったかもわからんけど、まぁいいか。次の仕事しよ」

って感じですからね。ありえない。

 

会議のたびに、良いところを自覚して、改善点を見つめなおして、次につなげていったら、加速度的に良くなっていくと思いませんか?

・今の会議は良かったのか悪かったのか?
・何を改善する必要があるのか?

 

実は本書でも、それとなく「振り返りのシーン」が登場しています。
葵が会社で試したことを、お父さんが「どうだった?」「どう感じた?」「やってよかったか?」と聞くシーンです。

片澤が振り返るシーンも出てきます。

こうしたことを毎回の会議でやるべきです。

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ポイントは「自然体」
かっこいいことを言おうとしなくていい。鋭いことを言おうとしなくていい。
ごくカジュアルに、感じたことをそのまま話せばいいんです。

「なんかすっきりしないな」とか「よくわからんけど、半分くらいの時間で出来た気がする」とかでいいんです。

 

「アドバイス」しようとすると途端にハードルも上がるし、アドバイスされる方にも「大人度」が求められる。

けど、「感じたこと」なら、正解不正解はない。だって当人がそう感じたのは事実で誰にも否定出来ないことですから。
だからまず振り返りで「感じたこと」を率直に話すところからやって見てもらいたい。

 


きっと毎回気付きがあります。
「次回はもっと生産的な場にしよう」と思える。
やっぱり、改善のサイクルは小さく早く回していかないとね!

 

次回は「②会議の雰囲気を作ること」

 

について書きます。